2024-11-06
PN.アトラス様から頂いた、じゃらんへの口コミ投稿です。
アトラス様、ご宿泊ありがとうございました!井筒屋のような小さな宿を選んでくださり、ありがとうございます。
最初に、女将の歴史語りを喜んで頂けて、とても嬉しいです!丹後地域は縄文時代から朝鮮半島と交易していた痕跡のある、長い歴史を持つ地域です。中でも浦島太郎のお話は丹後風土記が最も古いといわれていて、通常の浦島太郎のお話以外にも、リアルな民間伝承が伝わっています(笑)また、聖徳太子の弟の鬼退治は、一緒に鬼退治をした地元豪族の子孫がまだ続いていて、伝説が単なる昔ばなしではなく、地域の歴史として今も息づいている、そんな感覚があります。また、近世になるとさらに登場人物が身近になり、とても親近感がわきます。登場人物が井筒屋のご先祖であったり、井筒屋から歩いて数分のご近所さんの話であったり。歴史を調べたりするのは女将の趣味ですが、こうしてお客様に楽しんで頂けると、調べた甲斐があってとても嬉しいです。ありがとうございます!
また、板長の魚料理や、循環式農業の話も楽しんで下さり、ありがとうございました!井筒屋ではコロナの自粛をきっかけに烏骨鶏を飼い始め、残飯や調理時に出る魚の骨やアラ、野菜くずなどを烏骨鶏に食べさせて、その鶏糞を自家菜園に使っています。規模は小さいですが、「来年はこれをもっと増やしてほしい。」とか、「この作物は去年はだめだったけど今年は良かった。何が違うのだろう?」と試行錯誤しながら楽しんでいます。アトラス様にも楽しさをお伝えできてとても嬉しいです!
最後になりましたが、子供の日本舞踊も楽しんで頂き、ありがとうございます!井筒屋の近隣ではかつて子供に日本舞踊を教えて、お祭りの日に神様に奉納するという伝統行事が続いていました。コロナの自粛期間中に残念ながらその伝統は途絶えてしまいましたが、井筒屋の子供たちは皆着物や作務衣などの和装が好きだったり、四人中二人はその後も継続して日本舞踊を習ってくれたりと、地域の伝統があったおかげで日本文化に親しみを抱くきっかけになったと思います。お客様にも楽しんで頂けて、とても嬉しいです。また地域のディープな歴史や、板長の医食同源会席、そして日本舞踊が気軽に楽しみたい時には、ぜひ井筒屋へお越しくださいね。またお会いできる日を楽しみにしています。ちりめん街道料理旅館井筒屋 女将鈴木和女