2025-04-25
田舎暮らし満喫・猫好き歓迎!赤野邸~別館古民家一階貸切プランの感想その46

ご宿泊ありがとうございました!たくさんの宿の中から、井筒屋のような小さな宿を見つけて下さり、ありがとうございます!
最初に、板長の魚料理と地元産のお米を喜んで頂けて、とても嬉しいです。板長の料理は、その時水揚げされた魚の中から、よいものだけを選び、個体差に応じた熟成をさせてお出しする、ただひたすらそれに特化したお料理です。魚を熟成させる、というのは、私も井筒屋に来て初めて学んだ事です。実際、仕入れた初日に魚を使うことは殆どなく、仕入れは一日~三日かけて行います。 板長と結婚して初めての年、初物の寒ブリを、一日目から二日、三日、四日・・七日目まで刺身で食べ比べをさせてもらいました。初日はコリコリしていましたが醤油の味しかせず、その後日を追うごとに旨みが出てくるのがわかりました。6日目、7日目になると、今度は脂が多く出てくるので、私はどちらかというとぶりしゃぶのほうが好みでした。
丹後半島では、冷蔵庫のない時代から、冬にとれたぶりを雪の中に埋めて、熟成させて食べられていたそうです。特に年末年始は漁港が休みになるので、お正月のお客様をもてなす際に、刺身で長く食べられるぶりは珍重されたそうです。今でも、丹後で「年越しの魚=ぶり」なのはそのためです。
もちろん、魚の種類や脂ののり具合により、熟成の期間は変わります。寒ブリやマグロなど、体の大きな魚は長めに熟成させますし、夏に脂ののる30~40センチのアジは、熟成は長くても翌々日までになります。これは水揚げされた時期や魚の種類により、魚の食べるものが変わるので、魚の体の組成が変化するからです。
「今日はこの魚が旨いから、これを使う。」おいしい魚を食べて頂きたい、板長のその思いの詰まったお料理です。
大きなホテルや旅館で作られる「大勢のお客様にお出しする料理」ではなく、板長があなたのために、仕入れから吟味して、熟成させ、お出しする魚料理です。顔が見える分、喜んでいただけると、心から嬉しいです。
最後になりましたが、赤野邸のネコさん達とたくさん遊んで下さり、ありがとうございます!私たち自身が猫を飼いたくて、猫を飼うために始めた赤野邸です(笑)でも赤野邸を始めたことで、猫が好きなお客様にお越し頂いたり、これまでお越し頂いていたお客様の猫好きが判明したりと、猫好きな方とつながれてとても嬉しいです。ありがとうございます!
ぜひ、またゆっくりした休日と、おいしい魚料理、そして猫まみれの一日を楽しみたいときは、ぜひ井筒屋へお越しくださいね(笑)またお会いできる日を楽しみにしています。
ちりめん街道料理旅館井筒屋 女将鈴木和女