2017-11-11
おはようございます。
私事ですが、四番目の子供を産んでから、ひどい腰痛に悩まされていました。
そこで昨年の秋から、柔軟体操を毎日し始めたところ、
腰痛が劇的に改善いたしました。
そして約一年がたったつい先日・・・
見事、180度開脚が出来るようになりました(笑)
もって五秒ですが、継続は力なり。
腰痛がひどい方、ぜひおすすめです。
最近、何年も前に企画した
「着物一反染め体験」の問い合わせや、
「やってみたい!」という声を聞くことが増えましたので
実際にされたお客様の写真を御紹介いたします。
ちりめん街道・羽賀織物さんで織られた
国産シルク100%、生糸からこだわって織られた
白生地を使った無地染め体験です。
お恥ずかしながら、私はいつも難物や
染め替えばかりをしていましたので、
生糸の段階からこだわってつくられたこの生地を見たとき
その美しさ、光沢、滑らかさ
そして洗練されたデザインの地紋に衝撃を受けました。
さすがちりめん街道、
「日本のシルクロード」の底力を見た気がしました。
まずは反物を延ばして宙吊りにします。
ところで、着物1枚分の反物の長さは何メートルあるでしょう?
正解は・・13m。
振袖や結婚式の打ち掛けは、もう少し長くなります。
そして伸子張り。
生地を宙吊りの状態で、ピンッと張るために
伸子とよばれる棒を等間隔に打って、生地を延ばしていきます。
そして、色決め。
色見本で色をきめます。
調合します。
出来た色を、一度布に塗って乾かし
色を確認します。
染め上がった生地を蒸すと、さらに色が濃くなりますので
濃い色を染める場合は注意してください。
(ほぼ黒になります。)
いよいよ染めに入ります。
端から丁寧に塗ります。
冬はゆっくり染められますが、
夏は染めた端から乾いていくので
ムラなく染めるのは結構大変です。
完成!
このあと、蒸して水洗い、さらに生地を柔らかくする工程の後
出来上がった生地がこちら。
このときは、「ぜひ自分で縫いたいです!」と言われたので
そのままお送りしました。
なぜ、織物業と関係ない私が、
ちりめんの染をお客様に紹介するか?
ふしぎに思う方も多いと思います。
もちろん、仕事で着るから、ということもありますが
なにより
感動したのです。
同時に、丹後ちりめんを取り巻く状況を
お客様に伝えなければ・・
という使命感も生まれました。
井筒屋の一反染めは、
織元さんが呉服屋さんの注文を受けて織った生地の中で
納品されなかったものを使っています。
難物もありますが、正規品と同等の物もあります。
たとえば、国産シルク100%で織った生地を
呉服屋さんから20本、注文があったとします。
20本より多めに織っておかないと、
難物が出たり、不測の事態で汚れてしまったりするかもしれません。
そんなときのために、数本余分を織ります。
同じ柄で続けて注文が入るときは次回の注文に使えますが
柄や企画が変ると、
余剰の反物は、織元さんの在庫になり、
日の目を見ることはありません。
丹精こめておられた生地が、人目に触れることなく
不良在庫として、眠っている・・。。。
それは、本当に着物業界にとって、良いことなのでしょうか?
わたしには、そうは思えませんでした。
現在井筒屋では、その余剰の反物を買い取って、
お客様に染を体験していただいています。
「自分自身の手で染めた着物を着てみたい。」
きっと何万人に一人の細かい需要ですが(笑)
共感していただける方に、体験していただけたら・・
そう思っています。
着物一反無地染め体験~国産100%シルク
一泊二日で染められるように、特別仕様の生地を御用意しています。
国産正絹・お仕立てつき一泊二食つき一反無地染め体験プラン
172,800円(税込み)になります。
こちらは、生糸も全て国産(群馬県)の物を使い、ちりめん街道で織られた生地を使っています。
一般的な丹後ちりめんの白生地は、ブラジル産等、外国産の生糸を使って、ちりめん街道で織ったものになります。一般の白生地を御希望の場合は、5400円引きになります。
当日、お好きなものを選んでいただけます。
また、生糸相場の値上げ前の生地をお使いいただくと、8640円引きになります。
(ブラジル産生糸・在庫3本、品質には問題ありません。)
難物を希望される場合は、御相談くださいね。
(難物はない場合もありますので、御希望に添えないこともあります。)
胴裏持込 5400円引き
八掛け持込 7560円引き
(単衣の仕立ての場合も、胴裏・八掛けの代金は不要です。)
また、HPに掲載するアンケート、資料用写真や動画の撮影に御協力いただくと
感想・写真のみ(顔にはモザイクを入れます。)3240円引き
感想+写真+動画(モザイクは入りません。)10800円引き
になります。
よろしければ御活用ください。(お名前、個人情報は伏せます。)
当日の流れ
生地を選ぶところから始まりますので、14時までにはチェックインをお願いします。
(早い分には、何時でもかまいません。)
生地を選んだ後、染め職人さんのところにお送りします。
1日目
1、伸子張り
2、染め
一晩乾燥させます。
2日目 ※低温で乾きが遅いときなどは、委託になる場合があります。
3、蒸し
4、水洗い
5、柔軟加工
二日目の工程は、委託も可能です。(無料)
冬季や梅雨の時期で乾きが悪い場合、
あるいはせっかく丹後まで来たから観光もしたい方や、
手指が荒れ性の方は、委託をおすすめします。
そしてチェックアウトまでに採寸をお願いします。
その後、仕立てをして発送いたします。1、2ヶ月くらいで発送できます。