お客様の感想220～女将さんの話し、家庭的な部屋、料理

おはようございます。

先日、Ａ・Ｉという映画を見ました。

２０年ほど前に公開されたとき、すごく印象には残ったのですが

見ていませんでした。

ここからＡ・Ｉの感想とネタバレが入ります。

興味の無い方は、さらに下のお客様の感想を御覧下さい。

とにかく色々考えさせられる映画でした（笑）

そして、「所有者に愛を与えるロボット」と言う発想は

映画の公開から２０年近く立つ今、

実際に開発が進んでいます。

作中、開発の段階で「ロボットが人間に対して愛情を持つのならば

人間もロボットの愛情に対して、責任を持たなければいけないのでは？」

というようなことを女性の開発者が発言していました。

結局はそれは無視されてしまいましたが・・。

いわゆるロボット・アンドロイドは、故障さえ無ければ「不老不死の状態」です。

私達生き物は、自分自身の時間に限りがあるからこそ「忘れる」ことが出来ますが、

忘れることが出来ない少年型ロボット・デイビットは、

母との楽しかった時間を永遠に覚えていて、

それを再び手に入れること、「人間の男の子になること。」

それだけを願って２０００年の歳月、

ただ待ちました。

そして、絶滅した地球人の生態を調べる者達の力を借り、たった一日だけ、

母との幸せな時間を取り戻すことが出来ます。

邪魔者のいない、ただ母親の愛情を一身に受ける幸せな一日。

その一日が終わるとき、母は永遠の眠りに付き、

デイビッドも、生まれて初めての、そして最後の眠りにつきます。

いろんな見方の出来る映画だと思いますが

私個人的には

人間が一番恐ろしい・・これにつきます（笑）

そもそも、デイビットを養子として迎えるかどうかを夫婦で決める段階でも

説得するためとはいえ「嫌だったら、会社に返却したらいい。」

・・責任感が無さ過ぎます。

かつての奴隷問題、人種差別問題や、動物の虐待問題同様

ロボット＜人間　という構図が変わっていないので

ロボットにはそもそも人権が無いんですね。

そして、会社に返したら解体されるから、

かわいそうなので山にデイビットを捨てるお母さん・・。

これは、これまで飼ってた動物を、

飼えなくなったから自然に帰す、と言う名目で捨てる人達と同義です。

そして、放置されたロボットを回収して、

大衆の面前で残酷な解体ショーを行う、人類のＡ・Ｉ化に反対の団体。

映画の中の「人間」の描写がとても恐ろしいのですが、

その描写が架空の物ではなく

それらは過去に人類が起こしたことが下地にあり、

これから先の未来で、現実に起こりうることなのが、さらに恐ろしい。

人間に虐げられるロボットの純粋さが際立ちます。

・・・

少し話を飛躍させますが

「ロボットと人間は違う。」とよくいいます。

たしかに、身体の構造や組成、見た目、そしてなにより「生まれる過程」等

違いはたくさんあります。

ですが

人間の身体の中にある神経系の情報伝達は

体を流れる微弱な電流で脳に伝達しています。

暑ければ不具合を起こしますし、

シャットダウン（睡眠）して再起動（起床）すれば、

たいていの不具合は解決します。

見た目も、限りなく人間に近い、あるいは人間以上（超美人とか）の

ロボットないし、人形も作られています。

生まれる過程も、人工授精等が数年前より一般的になり

人間の手に負う事も増えてきました。

飛躍しすぎかもしれませんが、

世の中の便利さと引き換えに

私達は、何を作っているのでしょうか・・？

世の中のＡ・Ｉ化に、単純に反対なわけではありません。

（正直、車の自動運転機能等、早く実用化して欲しいくらいです。）

ただ、人類が自身の行動による責任をとることから

逃避し続けるならば

Ａ・Ｉが単純に道具ではなく人間を上回る可能性もあることを

心に留め置いていかなければならないと思いました。

すごく重たくなりましたが、ここからはいつものお客様の感想です（笑）

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(掲載は順不同です。）